コラム
コーポレートサイトの成果はどう測るか?
企業の概要や事業、取り組みや考え方を広く周知する上で、コーポレートサイトが重要な役割を担っていることを下記のコラムで解説しました。
今回は、コーポレートサイト構築後の「成果」をどのように測っていくのか、について考えてみます。
経営戦略におけるコーポレートサイトの役割とは
成果について考える前に、本来であればそもそもビジネス全体の中でコーポレートサイトが担う役割は何か?という経営戦略に紐づいた設計が必要ですので、実は単体でKGIを設定するのは少し強引なことかもしれません。
例えば、とあるBtoBの企業であれば下記のようなWebを介した一連の施策の中で、開示や訴求、サービスサイトや採用サイトへの送客を役割とします。
また、中でも自社の商品を紹介するサービスサイトやECサイトであれば、サイトの役割とユーザーのゴールが明確なためKPIを設定しやすく、資料のDLやお問い合わせ、商品の購入数など成果としてのCVははっきりとしていますのでKPIの設定は比較的容易で、また追いかける数値も明確です。
それに比べてコーポレートサイトが果たしたい印象の訴求や認知度向上、ファン化という成果を測る指標の設定や解析には少し工夫が必要となります。
コーポレートサイトのKPI設定例
サイトによって効果的な方法は様々ですので、ここからはあくまでサイトの成果を測る手法の一つとして、参考までに例を挙げてみます。
例えばサイトの役割(目的)を「企業認知度の向上とファン化」、KGI(最重要目標)を「全体の訪問数及びリピート(再来訪)率」とし、その目的達成に必要なKSF(重要成功要因)を分類し各コンテンツに役割を振り分けます。
最後に各コンテンツがその役割を果たしているかのKPI(重要業績評価指標)を設定し、それぞれをスコア化します。そうして出たKSFに対しての成果を、スコアによって測定し改善のサイクルを回していくというやり方です。
コーポレートサイトの改善は長期視点で
ここで重要なのは季節変動も含め、コーポレートサイトの成長は長期で考えること、1ヵ月月単位で見ると比較が難しく、またサイトの性質上あまり動きがなかったりするので、最低でも計測開始後6ヵ月の月平均をベースのスコアとし、そこから各コンテンツごとのスコアの動きを見て3〜6ヵ月ごとに課題を分析していきます。
こうして改善すべき点や伸ばすべき点を洗い出し、そこにコストをかけることで、効果的にPDCAを回すことが可能となります。但し、上記はKPI設定をシンプルにしたものですが、実際の運用を自社で行うにはもう少し複雑になり、それなりの労力がかかります。
また、こうした定量のデータだけでなくヒューリスティック評価やアンケート、ユーザーテストなどの定性的なデータも活用し、改善に繋げることが重要です。
弊社ではサイトの目的(役割)からKPI設計のすり合わせを行い、定期分析レポートと分析結果に基づいた改善施策をお示しすることが可能です。サイトの役割の定義を見直すところから、弊社にお声がけいただければご協力をさせていただきますので、是非お気軽にお声がけください。